ポラグラス(環境保全型ポーラスコンクリート積み)
特長
1. | ポーラスコンクリートの連続空隙には緑化・生態回復保全機能があり、排水機能、吸音効果、明度の低下等の機能も有しています。 |
2. | 標準・魚巣各タイプを同一断面にて使用できます。 |
3. | 構造は、現場条件に応じ、空積・練積構造に対応できます。 |
4. | かみ合わせ部のスライドにより、カーブ施工が容易に施工できます。 |
5. | ポーラスを植生基盤とし、中詰土砂へ根を侵入させることで永続的な緑化が可能です。 |
6. | ポーラスコンクリートと現場打ちコンクリートによる付着で強固な一体構造となります。 |
7. | 圧縮強度18N/mm2以上を有し、通常のコンクリート護岸と同等に使用できます。 |
8. | ポーラスコンクリートの空隙による緑化や、生物の棲家等、生態が回復可能となります。 |
9. | 表面の開口部及びポーラスコンクリートの空隙により、魚類、水生生物、藻の生息空間ができます。 |
I型
・ | ポーラスコンクリートブロックにより、連続空隙率(*)18%以上を有し、植物の根茎はブロック内部まで伸長し表面からの植生を期待できます。 |
・ | 「ポーラスコンクリート河川護岸工法の手引き」に準拠しています。 |
Ⅱ型
・ | ポーラスコンクリートブロックにより、連続空隙率(*)15%以上を有し、表面はコケ・藻類の植生を期待できます。 |
(*)植物の根の通過が可能となる連続した空隙構造を構成する空隙のこと。
ポラグラスの製品特性
規格・寸法
■標準タイプ(Ⅰ型・Ⅱ型)
■魚巣タイプ(Ⅰ型・Ⅱ型)
■空積タイプ
■天端ブロック
■規格表
呼び名 | 参考質量(kg) | 中詰量(m3) | 胴込量(m3) | 吊金具 | |
---|---|---|---|---|---|
標準タイプ | I型 | 235 | 0.069 | 0.051 | Vハンガー NV20×130PTS 2点 |
Ⅱ型 | |||||
魚巣タイプ | Ⅰ型 | 223 | 0.068 | 0.051 | |
Ⅱ型 | |||||
空積タイプ | 316 | 0.069 | – | ||
天端ブロック | 126 | – | – | アイボルト M12×35 2点 |
※空積みタイプの場合L=1/2を使用する事により千鳥積みが可能です。
■適用壁体質量
構 造 | 裏込コンクリート厚 | 適用壁体質量 (t/m2) | |
---|---|---|---|
島根県 | 広島県 | ||
空 積 | – | 0.82 | 0.81 |
練積-1 | なし | 0.82 | 0.81 |
練積-2 | 10cm | 1.06 | 1.05 |
15cm | 1.18 | 1.15 | |
20cm | 1.29 | 1.30 |
※上記適用壁体質量は、島根県及び広島県の各環境保全型ブロック設計基準による基準値です。
構造による分類
●壁体構造を変化させることにより、河川・道路に応じた安定計算を行い断面を決定します。
空積 | 練積-1 | 練積-2 |
中詰材 ① 客土又は栗石又は砕石 | 中詰材 ①客土又は栗石又は砕石 | 中詰材 ① 客土又は栗石又は砕石 |
胴込材 ② コンクリート | 胴込材 ② コンクリート | |
裏込材 ③ コンクリート | ||
※水抜きパイプを使用 |
施工図
※施工方向については、右岸側は下流より、左岸側は上流よりを基本とする。
標準基礎図
勾 配 | コンクリート体積 (m3/m) | 型枠面積 (m2/m) | 寸 法 (mm) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
a | b | c | d | e | f | g | h | i | |||
1:0.3 | 0.106 | 0.340 | 100 | 480 | 580 | 140 | 100 | 240 | 100 | 100 | 780 |
1:0.4 | 0.121 | 0.390 | 100 | 470 | 570 | 190 | 100 | 290 | 100 | 100 | 770 |
1:0.5 | 0.130 | 0.430 | 100 | 450 | 550 | 230 | 100 | 330 | 100 | 100 | 750 |