テクスパン工法(アーチカルバート)
特長
テクスパン工法は、フランスで開発された2分割式のプレキャスト・アーチカルバート工法です。3ヒンジ構造にすることで、薄いアーチ部材であるにもかかわらず、大スパンへの適用が可能です。この特性を活かし、短スパン橋梁や、高架橋の代替として、日本国内においても多くの実績を上げています。近年では1級河川を横断する橋梁の代替としても採用されています。
- 1.アーチ部材の架設は1日約10m。現場打ちカルバート工法に比べ、工期を大幅に短縮できます。
また架設に際し、特殊技術や熟練工は一切不要です。 - 2.従来の橋梁の代わりにテクスパン工法を採用することで、大幅なコスト縮減が可能です。
- 3.アーチ部材は薄く、25cm、30cm、35cm、40cmの4種類があります。40cmのアーチ部材でも30mの土被りに対応できるカルバートや、内空幅20mのカルバートを作ることができます。
- 4.アーチ曲線の内空が周辺環境に調和します。
規格・寸法
建築限界と土被りに合わせ、テクスパン工法を標準化しました。
標準化テクスパンはスパン8.0mから18.0mまで13種類のラインナップ。
水路、道路、橋梁代替えとして、より経済的なカルバート工法をご提供します。
■テクスパン標準規格表
建築限界幅 (m) | 適応土被 | スパン | ライズ | 部材厚 | 部材幅 | 軸線長 | 部材質量 | m当り質量 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4.0以下 | 1~3 | 8.0 | 4.2 | 25 | 1.25 | 13.34 | 5.2 | 8.3 |
4~10 | 8.0 | 4.4 | 25 | 1.25 | 13.61 | 5.3 | 8.5 | |
5.0 | 4~10 | 9.0 | 5.3 | 25 | 1.25 | 15.84 | 6.2 | 9.9 |
1~3 | 10.0 | 5.1 | 25 | 1.25 | 16.37 | 6.4 | 10.2 | |
7.0 | 4~10 | 11.0 | 5.7 | 25 | 1.25 | 18.01 | 7.0 | 11.3 |
1~3 | 11.0 | 5.6 | 30 | 1.25 | 18.08 | 8.5 | 13.6 | |
8.0 9.0 | 1~3 | 12.0 | 6.0 | 30 | 1.25 | 19.50 | 9.1 | 14.6 |
4~10 | 12.0 | 6.2 | 30 | 1.25 | 19.69 | 9.2 | 14.8 | |
10.5 | 4~10 | 13.0 | 6.8 | 35 | 1.25 | 21.58 | 11.8 | 18.9 |
1~3 | 14.0 | 6.3 | 35 | 1.25 | 21.64 | 11.8 | 18.9 | |
12.0 | 1~3 | 15.0 | 6.8 | 35 | 1.25 | 23.29 | 12.7 | 20.4 |
13.0 14.5 | 1~3 | 16.0 | 6.8 | 40 | 1.25 | 24.31 | 15.2 | 24.3 |
1~3 | 18.0 | 7.5 | 40 | 1.25 | 27.06 | 16.9 | 27.1 |
【ご注意】
- アーチ部材架設は、最初の5部材のみレッカー2台での作業となります。
- アーチ基礎は土被り、下部地盤条件によって異なります。
- テクスパン縦断勾配は6%までとします。
- 標準化テクスパンは、竹割り坑口、曲線用途には対応していません。
- 標準化にないサイズについては規格外となります。詳細については別途ご連絡ください。
■施工手順
加入団体
- テールアルメ・テクスパン会
Works施工事例
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