プレガードⅡ
特長
平成11年度の基準改定で、衝突荷重を考慮して設計することが明記されました。擁壁等に衝突荷重を作用させると、許容応力度の超過、転倒に対する安定不足等の問題が生じます。こうしたことから、要求性能を満たしたプレキャストガードレール基礎を開発しました。
さらに、歩行者への配慮、衝突車両の誘導性能を向上させたプレガードⅡとして改良を行いました。
- 1.プレキャスト製品であることから、工期短縮が図れます。
- 2.曲線半径15m程度まで対応できます。
- 3.軽量であることから小型機械で施工出来ます。
- 4.ガードレール支柱が路面側にないため、舗装施工が容易です。
- 5.実物実験により、本体、連結部の性能性確認を行っています。
- 6.縦断勾配が12%程度まで設置可能です。
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規格・寸法

■規格寸法表
呼び名 | 旧呼び名 | 参考質量 (kg) | 適用連結区間 延長 ΣL (m) | 寸 法 (mm) | 埋め込み穴 (φmm) | 間詰コン (m3/個) | 止め型枠 (m2/個) | 吊具 | ||||
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B | t1 | t2 | Lb | L1 | ||||||||
BC-800 | BC-18:20 | 630 | 15~20(以上) | 800 | 80 | 112 | 400 | 1925 | 185 | 0.0174 | 0.048 | アイボルト M16×27 4点 |
BC-900 | BC-14:16 | 666 | 12~14 | 900 | 1919 | |||||||
BC-1000 | BC-12 | 705 | 10~11 | 1000 | 1913 | |||||||
BC-1100 | BC-10 | 743 | 8~9 | 1100 | 1906 | |||||||
BC-1200 | BC-8 | 781 | 7 | 1200 | 1900 | |||||||
BC-1300 | – | 819 | 6 | 1300 | 1894 | |||||||
BC-1400 | BC-6 | 857 | 5 | 1400 | 1888 | |||||||
A-1000 | A-18:20 | 980 | 16~20(以上) | 1000 | 120 | 152 | 500 | 1923 | 210 | 0.0235 | 0.052 | |
A-1100 | A-14:16 | 1037 | 13~15 | 1100 | 1918 | |||||||
A-1200 | A-12 | 1095 | 11~12 | 1200 | 1914 | |||||||
A-1300 | A-10 | 1152 | 10 | 1300 | 1909 | |||||||
A-1400 | – | 1209 | 8~9 | 1400 | 1905 | |||||||
A-1500 | A-8 | 1266 | 7 | 1500 | 1900 |
※1ブロック延長(連結区間延長)ΣLにより、製品規格が異なります。
※L=1.5m製品(両端部のみ使用)も対応できます。
条件
■適用条件
道路の区分 | 設計速度 | 一般区間 | 重大な被害が発生する恐れがある区間 |
---|---|---|---|
高速自動車国道自動車専用道路 | 80km/h以上 | A種用 | 適用外 |
60km/h以下 | |||
その他の道路 | 60km/h以上 | B種用 | A種用 |
50km/h以下 | C種用 | B種用 ※注) |
※A種のガードケーブル(Gc-A-2B)ガードパイプ(Gp-A-2B)は標準製品では適用外です。
利用する場合には前面を間詰めする等の対応策をお願いします。
※注)設計速度40km/h以下の道路ではC種用を使用することができます。
■設計条件

構造図
補強土壁の場合

※天端を外した施工を標準とします。
天端コンクリート上に設置した場合は補強土壁工法設計・施工マニュアルに準拠してください。
また、標準より底版長さ(B)が長い製品を使用する必要があります。
(例) BC種でプレガードⅡ前面と補強土壁前面を揃える場合
- ・BC-1100を使用して17m以上連結
- ・BC-1200を使用して13m以上連結
- ・BC-1300を使用して11m以上連結
- ・BC-1400を使用して10m以上連結
プレキャストL型擁壁等の場合

ブロック積み等の場合

盛土部等の場合(ジオテキスタイル工法にも適用)]
[構造物がない場合]

■連結部詳細
連結ボルトを製品両側に通し、樹脂ナットを締め付けて下さい。その後、六角ナットの締め付けを行なって下さい。間詰めコンクリートの目的は、連結筋の固定であり、開口部まで入念にコンクリートが行き渡るように行なって下さい。
※間詰めコンクリートの設計基準強度は24N/mm2とする。

■道路縦断勾配への対応
ガードレール支柱を垂直に立てることができる勾配は12%までとする。12%以上の急勾配の場合は、製品は道路勾配に合わせて設置し、支柱は製品に対して12%傾けて設置する。

※設計・施工に関する詳細は「プレガードⅡ設計・施工マニュアル」を参照ください。
加入団体
- 全国プレガード工業会
Works施工事例
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プレガードⅡ町道追谷万才線
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プレガードⅡ第326号道路災害復旧工事
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プレガードⅡ市道才軽尾線道路改良工事
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プレガードⅡ一般国道375号道路改良工事(交付金)
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プレガードⅡ松江島根線(大芦~加賀工区)防災安全交付金(交通安全)工事
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